『エラそうなギフテッドの子供への対応法』
2013年 06月 04日
昨日の記事の続きです。
『エラそうなギフテッドの子供への対応法』
《親がやるべきこと》
1. 子供の公平心に訴える
「他の子も、場を取り仕切ったり、ルールを作ってみたかったかもしれないよ。」などと、子供の公平心に訴えてみましょう。とはいえ、ギフテッドではない子供は、大したルールは作れないし、つじつまが合わないルールをつくるので、実際難しいと思います。
2. 子供の他者への繊細さに訴える
公平心に訴えるだけでは難しくても、他者への繊細さを使えばうまくいくことがあります。「他の子もルールを作ったり、仕切ったりできなくて、つまらなかったかもよ。」とか「〜傷ついたんじゃないかなあ。」という具合にです。
3. “良いリーダーシップ” について話す
子供だけでなく、大人でもほとんどの人が、リーダーシップとは支配するだけでは成り立たない、ということを知りません。リーダーシップには、チャンスを与えるとか、強みを伸ばしてやるということも含まれます。
あなたの子供に、支配(コントロール)とリーダーシップは違うというの教えることで、なぜエラそうな態度だと上手く運ばないのかに気づかせることができます。
また、このような話をすることで、あなたが子供のリーダーシップを否定しているわけではなくて、その方法について話しているのだと安心させることができます。
大人向けの記事で、ほんの一例ですが、About.comのガイドF. John Rehの記事『私の知る最良のリーダー』(記事リンク 英語です)も、子供とリーダーの資質について、話し合うのに役立ちます。
《親がやってはならないこと》
1. 「エラそうにしてると、誰も遊んでくれなくなっちゃうよ。」とは、言ってはいけません。
「周りの人と上手くやっていくことが、他の何よりも大切なことだ。」と、間違った考えを伝えることになってりまうからです。より深刻なのは、「自分は何かおかしいのではないか。」と、子供に思わせてしまうことです。また、「親が自分よりも他の子の方を気にかけている」と感じさせてしまうことになります。
2. 子供が不満を感じているのを軽く扱ったり、否定してはいけません。
ギフテッドの子供に、上に立つなと言っても実際には難しいものです。特に他の子供が難しいルールを思いつかなかったり、しっちゃかめっちゃかだったりする場合などがあるからです。あなたの子供が、このような不満を口にした時には、子供の気持ちに寄り添って、あなたがその気持ちを受け止めていることを伝えましょう。
3. 一夜にして完璧なリーダーになるなどと期待してはいけません。
エラそうであることの問題点を頭で理解できたとしても、感情面で理解できているとは限りません。ギフテッドの子供に見られる非同期発達(非同期発達の定義リンク)のせいで、頭では理解できていることが感情的には理解できない(気持的によく分からない)ことがあるからです。
元記事リンク
日本では「周りとうまくやっていくのが何よりも大切」という文化もあるので、やってはいけないことの1は言ってしまいがちな気がします。日本文化の中で突出して生きる難しさ、ギフテッドの子供は感じているでしょうから、親や周りの大人が寄り添って気持ちを受け止めるのがとても大切なんだろうなと思いました。

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